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●チアシードってなに?
チアシードというのは、南北アメリカ大陸の中央にある 細長い地域が原産地といわれるシソ科の植物で学名を Salvia hispanica
L といいます。コロンブス到来以前この地域にはアステカ・マヤ族の先住民族が住んでいました が、このチアシードは、アマランサス、豆類、とうもろこしと同様に主要な栄養源として毎日の主食の原料でした。
他の穀物と混ぜたり、水に混ぜて飲料にしたり、小麦粉と ブレンドしたりして食べていました。今でも中米地域では 常食されています。
このチアシードは、近年食科学者たちの研究により、古 代文明の主要食材の一つであったわけを裏付ける貴重な化 学成分や栄養成分が明らかにされ、米国FDAでも栄養補
助食品として認めています。
●どんな栄養成分があるの?
まず、必須脂肪酸であるα-リノレン酸がチアシードに 約20%含まれています。米国アリゾナ大学の研究によると、 100gのチアシードには、20.7gのタンパク質、32.8g
の脂質、食物繊維22.1g入っています。そして、ミネラ ルではカルシウム、カリウムが700mg、鉄16.4mg、
亜鉛3.7mg、ビタミンはB郡のナイアシンが6.13mg、 アミノ酸については、たんぱく質100g中、グルタミン酸 12.4gを筆頭にアルギニン8.9g、アスパラギン酸7.64g、
バリン、ロイシンなど必須アミノ酸の全てを含有しています。 脂質については、全脂肪酸を100としてα-リノレン酸 が61.12%、リノール酸が20.13%、オレイン酸が7.47
%といった構成になっています。
そのほか、抗酸化物質としてカフェイン酸、クロロゲン 酸、ケルセチン、ミリセチンなどが存在しています。一方、 アレルゲンといわれているグルテンがごく僅かしか含まれていませんので、アレルギーを起すことは報告されていません。
●オメガ3、α-リノレン酸てなに?
α-リノレン酸とは、オメガ3系の多価不飽和脂肪酸の 一つで、生体内でいろいろな機能を果たしているプロスタ グランジンというホルモンの原料です。しかし、体内で生成されないので食物から摂取しなければなりません。必須脂肪酸といわれる所以です。
プロスタグランジンを産生する脂肪酸にオメガ6系の リノール酸もあります。このリノール酸は、揚げ物に使用するコーン、ゴマ、紅花などの油に含まれています。しかし、オメガ6系は飽和脂肪酸と同じようにコレステロールを上げたり、過酸化脂質やアレルギーを起こす物質をつくって健康を損なう弊害があります。
α-リノレン酸は、このリノール酸の作用を抑制します。そして、コレステロールのうちLDLを減らし、HDLを増やします。ですから、これを十分摂取しないと健康増進はむつかしくなります。
●α-リノレン酸(オメガ3)の1日当たりの摂取量は?
これは、各人の生活習慣や健康状態によって違ってきます。特に注意すべき点は摂取しているリノール酸とのバランスです。この二つの必須脂肪酸をバランスよく摂取すれば健康増進が図れることが科学的に明らかになっています。両者の摂取量のバランスについての国連食糧農業機関や世界保健機関の提言では、オメガ6:オメガ3は5〜10:1が適正としています。
日本では、厚生労働省から出された「日本人の食事摂取基準」で、α-リノレン酸は1日に2g以上摂取することを薦めています。特に定められた上限はありません。
チアシードオイルだと、3g前後を摂取されるといいでしょう。
●α-リノレン酸(オメガ3)の供給源としてチアシードを奨めるわけはなに?
α-リノレン酸の供給源として、アマニシードやエゴマの実があります。また、魚油や海藻も供給源として知られています。まず、魚油の場合、オメガ3の含有量が植物系よりも少なく、逆に飽和脂肪酸の量が多いことからコレステロールも多いことが特徴です。また、臭いや海水汚染から重金属の含有も気になるところです。
植物系ではアマニやエゴマから搾油されるオイルにはオメガ3はチアシードほど含まれていません。また、味もチアシードの方がマイルドでなじみ易く、使い勝手がよいということがあります。
チアシードとしての利用の仕方がいろいろ考えられます。シードとしては柔らかいので、生でも食べられます。また、飲物に混ぜたり、パンやクッキーを焼くときに混ぜてもおいしくいただけます。もちろん焙煎粉砕してふりかけとしての利用も味がいいので抵抗なく継続摂取ができます。
●チアシードはどれぐらい食べるのがいいの?
チアシードを食べる場合、1日大匙1杯(約10g)でオメガ3が約2g摂取できます。チアシードは100%自然食品です。化学添加物もなければ遺伝子組み換えもありません。菜食主義者でもチアシードには前述したとおり、脂質はもちろん、タンパク質、炭水化物、食物繊維、ビ
タミン、ミネラルと必要な栄養素が豊かですし、味も香りもクセがないので、他のシリアルや豆類と一緒に摂取することもできます。
●チアシードは体重を増やしたり減らしたりできるの?
チアシードには水に漬けると大きく膨張する特性があります。この特性を生かして数グラムを水かジュースに混ぜて飲むとダイエット効果が期待できます。
チアシードは100gで330kcalあります。大匙で10gは33kカロリーです。計画的に食餌療法をされている方は、チアをどれくらい摂るべきか栄養専門家とご相談ください。
●子供はチアシードを摂ってもいいの?ペットにはどう?
オメガ-3脂肪酸は子供の発育と成長に不可欠です(子供のヘルシーフード)。したがって、母乳での育てが終わると直ぐに、早い段階から食生活に含めることをお奨めします。この場合の摂取量は、子供に必要なエネルギーの1%です。子供が3000kカロリーのエネルギーを消耗するならば、オメガ-3は3.0グラム摂らなければなりません。
もちろん ペットにも食べさせて下さい。ペットには犬・猫だけでも体重が様々ですから、適量を明示できませんが、人間の適量以下であれば支障はないと考えられます。
●効果が出るまでどれくらいの期間、チアシードを食べる必要があるの?
チアシードは薬ではありませんから、効果が出るとか出ないとかとは関係がありません。
前述したとおり、必須脂肪酸の主要な供給源ですから、老若男女を問わず全ての人にとって日常の食餌の一部と考えていただきたい食材です。
●チアシードは他の食物や薬を妨げない?
αリノレン酸脂肪酸が他の栄養分を妨げるという科学的証拠はありません。
お薬との関係では、抗凝血剤を服用するときは、チアは出血期間を伸ばしたり効力を強めたりすることがありますので、注意してください。また、血圧降下剤を服用している人は、血圧降下のリスクがありえますので、チア摂取に注意してください。
もし何らかの医学的症状に罹っている場合は、オメガ-3脂肪酸をどのくらい摂取すべきかは、医師または栄養士に相談するのがいいでしょう。
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